「大好きで大切でたまらないはずなのに、ときどき『犬のお世話がつらい』と思ってしまう自分を、責めていませんか?」
毎日の仕事、家事、子育て、時には介護や人間関係、お金や将来の不安……。目まぐるしく過ぎていく日々の中で、自分のことはいつも後回し。それでも、目の前にいる愛犬のために「良い飼い主でありたい」「この子を幸せにしなければ」と、毎日を一生懸命に生きているあなたへ。
「犬のお世話がつらい」と感じるのは、あなたの愛情が足りないからでも、冷たい人間だからでもありません。むしろ、それだけ愛犬のことを真剣に考え、毎日全力でお世話に向き合っているという「優しさの証拠」なのです。
まずは、おなかいっぱいに息を吸って、ゆっくりと吐き出してみてください。
今回は、がんばりすぎて心がちょっぴり疲れてしまったあなたへ、心がほっと軽くなる安心感と、明日から少しだけお世話がラクになる優しい工夫をお届けします。
1. 「犬のお世話がつらい」と感じる自分を、どうか責めないでください
30代から50代、そしてそれ以上の世代の毎日は、本当にたくさんの役割で溢れています。自分のことだけでなく、家族のこと、仕事の責任、そして犬や猫といった大切な家族の命を預かる重み。
犬のお世話には、育児のような「一区切り」がありません。365日、24時間、どんなに自分が疲れていても、熱があっても、犬たちは待ってくれません。散歩に行き、ご飯をあげ、トイレを片付け、体調の変化に気を配る。それを毎日完璧にこなそうとすれば、心が悲鳴を上げてしまうのは当然のことです。
愛犬の無垢な目を見るたびに、「こんな風に『つらい』なんて思っちゃダメだ」「この子は私しか頼れる人がいないのに」と、自分を責めてしまうかもしれません。
でも、どうか知ってください。
犬のお世話がつらいと思うのは、あなたが「がんばりすぎている」という、心からのSOSなのです。
2. 愛犬は、あなたが「完璧な飼い主」であることを望んでいません
世間には「犬を飼うなら毎日散歩に行くべき」「手作りごはんが一番」「いつも一緒に遊んであげるべき」といった、たくさんの“正論”が溢れています。
しかし、その正論があなたを苦しめているのだとしたら、少しだけそのルールを横に置いてみませんか?
犬たちが一番に望んでいるのは、完璧なケアをされることではありません。
何よりも「大好きなあなたの笑顔」です。
あなたが眉間にしわを寄せて、無理をして散歩に連れていくよりも、家の中で「今日はごめんね」と言いながら、お互いにゴロゴロと寄り添い合って笑っている時間の方が、犬たちにとってははるかに幸せな時間だったりします。
お散歩を1日、2日休んだからといって、愛犬との絆が壊れることはありません。
ご飯がドッグフードだけだったとしても、そこにたっぷりの愛情があれば十分です。
「今日は、これくらいでいいや」
その一言を、自分に許してあげてください。あなたはもう、十分にがんばっています。
3. 愛犬と「何もしない時間」を、ただ愛おしむ
犬や猫と一緒に暮らす素晴らしさは、彼らが「ただそこにいてくれるだけでいい」という無条件の愛を教えてくれることです。
あなたが仕事で失敗しても、家事が溜まっていても、彼らは何も気にしません。あなたの社会的立場も、年齢も、がんばり具合も関係なく、ただ「あなた」という存在をまるごと愛してくれています。
お世話に疲れてしまったときは、お世話をする手を一度止めてみましょう。
そして、愛犬の隣にそっと横たわり、その温もりを感じてみてください。
規則正しい呼吸の音、ふかふかした毛並み、時折見せる寝息。
ただ一緒に寝そべって、体を撫でてあげる。その時間だけで、愛犬の心も、そしてあなたの心も、じんわりと温かいもので満たされていくはずです。
「何かしなきゃ」を手放して、ただ「一緒にいる」贅沢を味わってくださいね。
目の前にいる子が一番大事にしているのは「あなたといる今この瞬間」だということ、忘れないでください。
4. 【生活のプチ情報】お世話がつらいとき、心と体をラクにする「手の抜き方」
心が限界を迎える前に、少しでも毎日の負担を減らすための、暮らしに役立つプチ情報をご紹介します。
「頼ること」「ラクをすること」は、愛犬と笑顔で長く一緒に暮らすための、大切な愛情の形です。
① 「知育おもちゃ(コングなど)」を賢く使う
「遊んであげなきゃいけないけれど、体が動かない」というときは、犬が自分で頭を使って遊べるおもちゃ(コングなどにフードを詰めて凍らせたものなど)を活用しましょう。犬は頭を使うと、散歩と同じくらい心地よい疲労感を得られます。その間に、あなたはゆっくり温かいお茶を飲んで、自分のためだけの時間を過ごしてください。
② お散歩は「距離」ではなく「におい嗅ぎ」で満足してもらう
体力が限界のときは、長い距離を歩く必要はありません。公園の芝生や道端の安全な場所で、愛犬に思いっきり「くんくん(におい嗅ぎ)」をさせてあげてください。犬にとってにおい嗅ぎは、情報収集であり、脳を刺激する最高のエンターテインメントです。10分その場に立ち止まってにおいを嗅がせるだけでも、歩き回る以上の満足感を得られます。
③ 「家事」の手を極限まで抜く
犬のお世話を減らせないときは、自分の生活の家事を手抜きしましょう。
- お惣菜や冷凍食品、デリバリーを頼む
- 掃除機はかけず、フローリングワイパーで気になるところだけサッと拭く
- 洗濯物は畳まず、ハンガーにかけたままにする
犬を優先する分、自分の家事を徹底的にサボることで、体力を温存することができます。
④ 周りの手やプロの力を借りる
もし可能なら、ペットシッターや犬の預かりサービス(犬の保育園など)を利用してみるのも一つの手です。
「人にお金を払ってまで預けるなんて…」と思う必要はありません。犬にとっても、他の人や犬と触れ合う良い社会化の機会になります。預けている数時間、あなたは思いっきりお昼寝をしたり、美容室に行ったりして、自分自身の「心のコップ」を水で満たしてあげてください。
おわりに
今夜は、がんばった自分に「お疲れ様」と言ってあげてくださいね。
愛犬は、あなたが思っている以上に、あなたのことが大好きです。
完璧じゃなくていい。少し不器用でも、疲れていても、あなたがそばにいてくれるだけで、あの子たちの世界はそれだけで満たされています。
明日は、今日よりも少しだけ肩の力が抜けた、優しい風があなたに吹きますように。
どうぞ、今夜はゆっくり休んでくださいね。
おやすみなさい