「『完璧な家族にならなきゃ』って、ひとりで肩に力を入れていませんか?」

毎日、仕事に家事、子育てや介護、将来のこと……たくさんのことを一生懸命がんばっているあなたへ。本当にお疲れ様です。自分のことはいつも後回しにして、周りのために一生懸命なあなたのその優しさは、本当に素敵です。

そんな温かい心を持つあなたが今、「保護犬を家族として迎えたい」と考えていらっしゃるのですね。

「これまでどんな経験をしてきた子なんだろう」「私にちゃんと幸せにできるかな」「保護犬を迎える準備って、何から始めればいいんだろう……」

ネットや本で調べれば調べるほど、「あれも買わなきゃ」「こういう環境にしなきゃ」「しつけはこうしなきゃ」という“正論”や“完璧なルール”がたくさん目に入ってきて、ちょっぴり不安になってしまうこともあるかもしれません。

でも、どうか安心してくださいね。
最初から完璧なパパやママになれなくても、全く問題ありません。

保護犬を迎える準備で一番大切なのは、高価なグッズを揃えることでも、犬のすべてを完璧にコントロールすることでもないのです。いちばん大切なのは、あなたの「うちに来てくれてありがとう。これからゆっくり家族になろうね」という、ゆったりとした温かい気持ちそのものです。

新しい環境にやってくるワンちゃんも、最初はきっとドキドキしています。それは、あなたと同じです。お互いに「はじめまして」なのだから、緊張して当たり前。最初の数日は、ごはんを食べて、安心して眠れる場所があるだけで十分。お互いの鼓動を感じながら、静かに同じ空間にいるだけで、少しずつ心の距離は縮まっていきます。

あなたがふとソファでため息をついたとき、足元にそっと寄り添ってくれる温もり。言葉は通じなくても、見つめ合うだけで心がスーッと軽くなる瞬間。犬との暮らしは、私たちに「ただそこに生きていてくれるだけでいいんだよ」という、究極の安心感を教えてくれます。がんばりすぎてしまうあなたにとって、その存在はきっと、何よりの癒やしになるはずです。

少し心が軽くなったところで、これだけ用意しておけば心がホッとする、優しくて実用的な「保護犬を迎える準備」のプチ情報をお届けしますね。


🐾 心と暮らしにゆとりをうむ、お迎え準備のプチ情報

1. 「静かで狭い、自分だけの居場所」を作ってあげる
お家の中全体を自由に歩き回らせるよりも、最初はサークルやクレート(ハウス)を用意し、その中にふかふかのベッドを置いてあげましょう。部屋の隅などの、人の行き来が少なくて静かな場所がベストです。「ここは誰にも邪魔されない安全な場所なんだ」と思える避難所があるだけで、ワンちゃんはとても安心します。

2. フードと食器は「それまで食べていたもの」を
お迎えする保護団体やシェルター、愛護センターで、それまで食べていたフードと同じものを聞いて、事前に用意しておきましょう。環境がガラリと変わる中で、食べ慣れた味があることは、お腹の調子を崩さないためにも、心を落ち着かせるためにもとても大切です。食器は、ひっくり返しにくい少し重みのある陶器やステンレス製がおすすめです。

3. 脱走防止の対策は「これでもか」というくらい優しくしっかりと
保護犬は、何かの拍子に驚いてパニックになり、逃げ出してしまうことがあります。玄関や窓にはペットゲート(柵)を設置しましょう。また、お散歩用の首輪やハーネスは、すっぽ抜けないようにダブルリード(首輪とハーネスの両方にリードを繋ぐこと)にする準備をしておくと、お出かけのときもあなたの心がとっても安心しますよ。


新しい家族との暮らしは、決して100点満点から始まるわけではありません。
「今日は目が合ったね」「今日は手からおやつを食べてくれたね」
そんな、小さな「できた」を、ゆっくりと、宝探しのように楽しんでいってくださいね。

焦らなくて大丈夫。あなたの優しい手から伝わるぬくもりは、必ずその子に届きます。
あなたのこれからの毎日が、愛おしいパートナーとの温かい時間で満たされますように。

心から願っています